子供の病気豆知識
【子供の咳】
小児科の外来を訪れる際の訴えのうち発熱についで多いものは咳でしょう。
そのほとんどは呼吸へのウイルス感染症で自然と軽快するものがほとんどですが、あまりにも症状が強いときなどは治療を要します。以下のような咳は要注意ですので早めに受診しましょう。
-
咳がやんでいる時に呼吸が苦しそうなとき
-
顔色が悪いとき
-
長期間(2週間以上)持続するとき
-
乳児で呼吸を止めてしまうとき
-
食べ物などを吸い込んだ直後から咳が出るとき
【熱のはかり方】
体温の情報はこどもの病気を考える上でとても重要ですが、正しく測ること、こどもの体温の特徴を知っておくことも大切です。
-
どこで測るのか?腋の下や耳の穴
-
電子体温計と水銀体温計のどちらを用いるか?どちらでもよいが電子体温計の方がやや高めに結果が出ることがある。
-
運動後、泣いた後、風呂上がり、食後などは高めに出ることが多い。
-
厚着や室温が高い時も体温は高くなります。おかしいと思ったら間を置いてもう一度測ってみましょう。
-
乳児の体温は一般的に37℃台が普通です。37.5℃を超えると発熱、38℃は明らかな発熱です。
【病気の時のお風呂】
外来を受診されや際に「今夜はお風呂にいれてもよいでしょうか?」とよく聞かれます。病気にも色々ありますが皆さんがよく気にされるのは発熱時の入浴の是非だと思われます。
-
原因の如何に関わらず、”高い熱がある時”には入浴は控えましょう。
-
咳や鼻水が出ていても本人が元気であれば”高い熱でなければ”入浴は差し支えないでしょう。
-
咳や鼻水がでるからと長くお風呂に入れないと皮膚の汚れがたまります。お風呂に入れることにより新陳代謝を促す効果がありますので是非入れてあげましょう。
【こどもの発熱】
こどもは特に低年齢の時にしばしば発熱します。発熱の原因はさまざまですがほとんどが感染症です。感染症のほとんどがウイルスにより引き起こされます。原因がウイルスの場合は症状は自然と軽快することがほとんどなのであまり心配はいりません。発熱の原因がウイルスなのかそれ以外なのかはかかりつけ医に診察を受けましょう。発熱とうまくつきあう、知っておいて欲しいポイントは以下の通りです。
-
高熱だけで脳が破壊されたり、やられたりはしません。
-
解熱薬は38.5℃以上の熱で本人がきつがるとき、6時間以上間隔を空けて使用しましょう。元気そうならそのまま様子を見ても大丈夫。
-
水分が不足するので水分を補給しましょう。
-
解熱剤はかかりつけ医が処方した薬が安全です。(アセトアミノフェンが最も安全)